Black Queen【2】


「悪い悪い」

「んで、なんだよ?」

「なにが?」

「なんか用事があってきたんじゃねぇのか?」

あたしがそう言うと

「あー・・・」

と隼人が深刻な顔をした。

「・・・なんかあったのか」

「まーな」

あたしは席を立って教室から出て行く。

その後ろから隼人もついてきた。

第二情報室

そう書かれた教室に入る。

「んで、どうした」

あたしは壁にもたれて隼人の方をジッと見つめた。

「あぁ・・・実は」

隼人はいいにくそうに顔を歪めた。

「なんだ?」

「・・・こんなメールがさっき届いたんだよ」

「あ?」

隼人が差し出してきた携帯取る。

携帯の画面を見るとそこには・・・

「・・・」

「今さっき届いたんだよ」

てゆーことは、他の奴等にも今このメールが回ってる確立があるって事だよな。

「だから、さっき視線を感じたのか」

「え?」

「いや、さっき隼人と教室出るとき、やたらと視線感じたから・・」

「気づかなかった・・・」

「だろうな。でも、誰がこれを・・・」

あたしは又隼人の携帯の画面を見る。

そこには・・・

「・・・東山高校に通う山岡 要(やまおか かなめ)は闇龍の総長、闇姫だ。こいつを倒せば全国№1になれる。」

とメールの文章に書かれていた。

一体どこで情報がばれた?

それに何故要の格好の時に?

闇姫の時はたいてい加那の格好なのに。