Black Queen【2】



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一年前


「闇狼って知ってるか?」

突然奏がそんな事を言い出した。

「闇・・狼・・・?なんだそれ?」

「闇姫と似てるよなぁ~?」

「狼って・・・」

「最近繁華街で暴れてる奴がいるらしくて、そいつが闇狼って言われてるらしいぜ?」

「へぇ~・・・」

あたしは興味なさそうに答えるけど

「興味あんだろ?」

と奏に二ヤッとしながら言われた。

「ばれた?」

「ばればれ」

「ははは」

「なんだその笑い方きもちわり」

「あ?」

「すいませんでした!」

「よろしい」

「それよりもお前のことだから、どうせ今日その闇狼に会いに行くつもりだろ?」

「ん~きがむいたら」

なんて嘘。今日の夜会いにいくともりだ。

「気をつけろよ?」

奏が心配そうにそう言ってきた。

「あ?あたしを誰だと思ってんだ?」

「たく・・・ま、なんかあったら呼べよ」

「ふっ、お前なんか呼ぶことねぇよ」

「女のくせに可愛くねぇ」

「黙れ」

そんな言い合いを三十分ぐらい続けて、お互い疲れたのか雑誌を読み出した。