「・・・。」

私はそのまま俊哉の問いには答えず、金狼の倉庫から逃げた。

「あっ!おい!!」

後ろから最後に俊哉の声が倉庫に響いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分のバイクに乗って急いで金狼の敷地から出ていく。

やばい

血が騒ぐ。

そのまま家に帰って黒い服に着替えて夜になるのを待つ。

『22時・・・』

もういいだろう・・・。


私は家から出て、繁華街に向かった。

俺の血が騒いでる

そんな気がした。


ドンっ


わざと男にぶつかる。

「いってーな?なんだてめぇ?」

そのまま無視して裏路地に入ってく。

「ちょっと待ってや!」

ちょうど裏路地に入った所で男が肩を掴んできた。


「ふっ」


思わず笑みがこぼれる。


「なんだてめぇ気持わっ!?」


男が喋ろうとしてる最中に顔面を殴る。

そしてもう一発、もう一発


男がもう気を失ってるのに辞めれない。


誰か・・・止めてくれ・・・。