「あ!柚斗やん!」

明希がそう言って突然立ち上がった。

「わぁ!」

思わず驚いて椅子から落ちた。

「よぉ、何やってんだ?要」

いつの間にか柚斗が目の前に立っていた。

「・・・るっせぇ」

私は恥ずかしがりながらも明希を睨みながら立ち上がった。

「なんや?要いきなり椅子から落ちて?なんかあったんか?」

お前のせいで落ちたんだよ。

更に明希を少し睨んだ。

けど、そんな事も気づかず明希は楽しそうに、いつの間にか柚斗と喋ってる。

「ぶっわははは」

明希の笑い声が教室に響いた。

「ふっ・・」

柚斗が口の端をあげる。


話を聞いてなかったから話についていけず、席を立とうとしたその瞬間


「そういや闇龍の情報最近出てこうへんなぁ~」

明希が突然闇龍の話をしだした。