「はいはい、兼二は少し黙ろうかー。それよりもお前まっちゃんが呼んでたぞ」
隼人がそう言いながら、ボロボロの倉庫を見る。
「あ?まっちゃんが?なんでだよ?」
「さぁー?知らね」
「・・・ちっ、面倒くせぇ。んじゃ、いってくるわ」
兼二は、そう言って倉庫の方に向かって歩き出した。
かと思えば振り返ってきて
「ばーか」
と私の方を見ながら言ってきた。
「なっ!?あーほ!!!」
私がすぐに言い返すと
「ふっ」
と鼻で笑って倉庫の中に入っていった。
「ごめんな?」
隼人が突然申し訳なさそうに私を見ながら誤ってきた。
「え?」
私はなんのことに謝ってるのか分からず顔を右に傾けた。
「あいつ・・・兼二あー見えて根はいい奴だから」
「あぁ・・・わかってるよ」
「そっか、なら良かった」
隼人は少しホッとした様な顔をした。
そりゃ、闇龍の総長をしてるんだから誰がいい奴か悪い奴かなんて見分けがつく。