「じゃあ、一緒に行くか?」
私がそう聞くと奏は嬉しそうに「おう」と答えた。
それからは奏とバイクで倉庫に向かった。
隣の市っていうのがだるぃよなぁ~…。
「おい加那!」
バイクに走行中に奏が話しかけてきた。
しかも
学校から出たからなのか加那になってるし。
「なに!?」
「金狼って知ってるか?」
「あぁ、知ってる!」
なるべく聞こえるようにお互い大声で話す。
「噂によると強いらしいぜ?」
「だからそいつらについて倉庫で調べようと思ってんの!!」
「あ、そうだったのか」
「うん…ま、でも蒼が全部調べてるだろうけど」
「だろうな」
奏はそう言って少し笑った。