横からフッと気配がして見ると加那が立っていた。


「私もいつドラッグをやったのか気付かなかった…。…普通の状態の時じゃ一膳を刺す勇気が出なかったんだろうな…。」


「なんで…そこまで…」


「それほどテッペンに執着してたんじゃねぇか…」


「…俺にはわかんねぇわ」


「わからなくていい」


加那が最後にそう言った瞬間


救急車が倉庫の中に入ってきた。



「お前ら帰るぞ」



加那の言葉にゾロゾロと闇龍の奴等は倉庫から出ていった。



倉庫から出ると、中とは違い明るい太陽の光が目に入ってきた。


「光…いい名前なのにな…」


百鬼凰


今回のこの喧嘩ではドラッグの恐ろしさを改めて知った。


そして


テッペンに執着する奴の恐怖も…。