「兄貴?兄貴!?」



山木泰はついには泣きながら一膳を揺らし出した。


「奏!!」


加那が俺を大声で呼ぶ。


急いで後ろを振り向くと


「新庄をやれ!!」


加那にそう言われて新庄 光の所まで走って、その勢いのまま飛び蹴りをした。


新庄 光は笑いながら倒れた。


「まだだ」


そして倒れた新庄光の所まで行って俺は殴り続けた。


「やめろ!!!!」


加那の声にピタッと俺は殴るのを辞めた。


「はぁ、はぁはぁ…」


新庄 光はまだ笑ってやがる。

おかしい…

もしかして…

バッと新庄 光の目をよく見ると…


「…瞳孔が開いてやがる」


こいつ…