『遠慮なく裏の奴等に頼んでお前の情報もらったから』
加那が言ったこの一言。
栄留がヤられたって聞いて、あの時加那の様子が変わった。
たぶん…あれから我慢が出来なくなって…裏の奴等に頼んだんだろう。
たく、無茶しやがって…。
「許さないって…俺達に手を出したら裏の奴等が出てくるぞ!?」
新庄 光は加那にビビったのか早口で喋っている。
うんうん、わかるわぁ~。
キレた時の加那は怖い。
「そんなの知らねぇ」
「なっ!?」
「おいおい、前のあの余裕そうな顔は何処にいったんだよ?」
「るっせぇ!!」
「もしかして裏の奴等がバックにいるからそれで強がっていたのか?」
「…」
加那がわざと馬鹿にしたような声を出してからかう。
「そーいやぁ~百鬼凰の事調べた時びっくりした情報があったんだよ」
「…?」
「お前って本当に性格悪いよな?」
「なんのことだよ」
「俺もその性格悪さにびっくり」
「あ?」
新庄 光が眉間に皺を寄せたのを見て、加那が少し間を開けた。
「まさか…新庄 光が総長になる前の百鬼凰の総長が一膳だなんて」