そうやって心の中で悲痛の叫びをあげていた。

すると

「…じゃあなんでお前は今生きてんだよ!??」


やっと狭山蒼が口を開けて喋った。しかも怒鳴った。


「自分は傷ついた傷ついたって言ってるけど…じゃあなんで今お前は昔虐めてきた奴らと同じように人を傷つけてんだよ!!?」


「なにが死にたかっただぁ?ざけんな!!」


さっきまでの狭山蒼とは別人のように口調が荒くなっていた。

俺はただ目を見開くしかなかった。


「俺は苦しかったけど生きたかった!!死にたいなんて思ったことねぇ!!あいつらのせいで自分の人生を終わらせるなんてまっぴらだ!!お前は自分が可哀想って思ってるだけだ!!」


「生きたかっても生きれない奴だっている。嫌な過去だって…過去は過去だ。俺達は今を生けてるんじゃねぇのかよ!?」


「死にたかったなんて言うんじゃねぇ!!」