「あぁ、櫻羅の奴三人やったから後片付けよろしく」
「え?あー…〇〇町のコンビニ」
「うんうん、了解。」
「あー…それと祐司さん?」
最後に奏はそう言ってチラッと俺のほうを見てきた。
すると、
「貸せ」
加那さんが奏の携帯を奪い取った。
「祐司さん?」
横にいるけど全く電話相手の声は聞こえなかった。
「あー…下っ端と幹部が一人」
「はい、あー…それとお願いがあるんです。」
そう言って
加那さんは携帯を少し離した。
そして
「もう戻れねぇぞ?」
睨むようなそんな瞳で俺を見てそう言った。
「いいですよ。『僕』は僕なんですから」
そう言った僕を見て加那さんはフッと笑って、携帯を又耳にあてた。
「祐司さん?お願いがあるんです。実は…」
「仲間にしたい奴がいるんです」
加那さんは最後に優しい声で電話相手にそう言った。