約一時間ぐらいそうやってると
「おい、奏」
加那さんがいきなり女とは思えない低い声を出した。
「あんだよ?」
「あっち見ろ」
加那さんが見てる方向を俺と奏は同時に見た。
なんだ?
そこにはガラが悪そうな男が三人いた。
「あいつら…櫻羅の奴じゃねぇか…」
奏がボソッと横にいる俺しか聞こえないような声で呟いた。
「櫻羅?」
俺は思わず奏に聞いてしまった。
奏がすぐにバッとこっちを見てきて
「一般人は黙ってろ」
とさっきとは全く別人の様な声をだしてきた。
俺は少し後退り、加那さんの方を見た。
加那さんは男三人を未だジッと見てる。
俺は視線を加那さんから男三人に変えた。
男三人はニヤニヤ笑いながら俺達に近付いて来ていた。


