Black Queen【2】




約一時間ぐらいそうやってると

「おい、奏」


加那さんがいきなり女とは思えない低い声を出した。


「あんだよ?」


「あっち見ろ」


加那さんが見てる方向を俺と奏は同時に見た。


なんだ?


そこにはガラが悪そうな男が三人いた。

「あいつら…櫻羅の奴じゃねぇか…」

奏がボソッと横にいる俺しか聞こえないような声で呟いた。


「櫻羅?」


俺は思わず奏に聞いてしまった。


奏がすぐにバッとこっちを見てきて


「一般人は黙ってろ」


とさっきとは全く別人の様な声をだしてきた。


俺は少し後退り、加那さんの方を見た。


加那さんは男三人を未だジッと見てる。


俺は視線を加那さんから男三人に変えた。


男三人はニヤニヤ笑いながら俺達に近付いて来ていた。