「君もまだ行かれちゃ困る」 「はぁ?」 更に眉間に皺が寄った。 何いってんだ?こいつ 俺は無視して一膳の腕を引っ張った。 「利用できるもんは利用しないと」 そう言って新庄 光はニヤッと不気味に笑った。 俺は一瞬寒気がしてブルッと震えた。 はやく此処から離れよう。 一膳の腕を首にかけて、歩こうと思った瞬間鋭い痛みが腹部にはしった。