「お前さぁ…警察と関わってんの?前家の前にいた時に警察官に声かけられて『蒼くんのお父さんですか?蒼くんは元気ですか?』って言われたんだよなぁ?」


和樹さんは最後の方をわざと大きい声で言ってきた。


「なに?お前俺達の事を言おうとしてんの?そんな事したら俺達がどうなるか分かってんのか!?」

「…すいません」


「ちっ、おいあれ持ってこい」


和樹さんが母にそう言って何かを持ってこさせた。


「はい」


母は和樹さんに何かを渡す。


和樹さんはそれを持って気味悪い笑顔で笑う。


和樹さんが持っているそれは

「ナイフ」だった。