僕は急いで一階にいる二人のもとまで行った。


「おせぇ」


和樹さんの低い声が僕をせめる。


「正座」


僕は急いで正座をした。


そしたら後ろから母に背中を蹴られた。


「あ~まじあんた見てたら腹立つ」


「俺もお前みたいな弱いの人間見てたら腹立つ」


和樹さんはさっき吸い出した煙草を僕の左手に押し付けてきた。



「っ…」


あまりの痛さに右目から涙がでた。


「何泣いてんだよ!!」


母は容赦なく殴ってくる。


「まぁ、待て」


和樹さんがそんな母を珍しく止めた。


そして和樹さんの次の言葉が僕を地獄につきおとした。