僕と松山さんは一緒にピンクのドアまで歩いた。
ピンクのドアの前まで来ると松山はゆっくりとドアを開けた。
中に入ると四十歳くらいのおじさんが椅子に座っていた。
きっとこの人が吉永先生なんだろう。
「吉永先生~」
ほら、やっぱり。
松山さんはそう言って、右手を少し上げてニコッと吉永先生に笑いかけた。
「松山じゃないか!」
「久しぶりやなぁ!」
「あぁ、そうだな!で、どうしたんだ!?又不良でも拾ってきたか!?」
「いや、不良じゃないねんけど、…こいつ診たってくれへん?」
そう言った後松山さんは松山さんの後ろにいた僕を肩を掴んでグイッと吉永先生の前に出してきた。
「お?珍しく不良じゃない」
「なんや怪我してるみたいねん」
「そうか、どこが痛い?」
吉永先生は顔を横に傾けて優しく聞いてくれた。
僕は素直に
「あばら…」
と言った。


