Black Queen【2】



松山さんと別れた後
僕は病院の入り口に向かった。

「あ…そう言えば」


金持ってきてない。


そう思って立ち尽くしてると、

「あかんあかん」


後ろからさっき別れたばっかの松山さんの声が聞こえた。


「金渡すの忘れとったわ!」


後ろを振り向くと、苦笑いして右手を頭の後ろにして頭をポリポリ掻いてた。


「せっかくカッコよく去ろうとしたのに失敗やんけ」


「ふっ」


思わず僕は笑ってしまった。