Black Queen【2】



「蒼かぁ、えぇ名前やなあ。」


「…。」


「蒼は喧嘩でもしたんかあ?ほっぺがアザだらけや」


松山さんはそう言った後、ソッと頬に触れてきた。


「違います」

喋ったとたんズキッとあばら骨が痛んだ。


それに顔を歪めると

「なんや?どっか痛いんか?しゃーない!おっさんが病院に連れて行ったろ!ほら、パトカーに乗り」


「…え?」


松山さんはまだ何も言ってない僕の腕を掴んでパトカーにおしこんできた。