「血が出てるなぁ」 そう言って警察官はポケットから黒いハンカチを出して優しく拭いてくれた。 「…ぁりがとう…ございます」 かなり小さい声でボソボソとお礼を言ったのに警察官はニコッと笑ってくれた。 その笑顔にホッとする。 「ワシの名前はな、松山 恭一郎って言うんや」 聞いてもないのにペラペラと警察官は喋りだした。 「お前さんは?」