そしてそれから何週間後ー。
「私には敬語をつかえ。」
「…え?」
「だから敬語をつかえって言ってんの?分かる?」
「はい」
なんで母親なのに敬語を使わなくちゃいけないのか分からなかった。
だから自分の意見を言おうとした瞬間
「でも俺「黙れ」」
と止められた。
「あたしに口答えする気?何様のつもりだ!!」
そして、俺にガラスのコップを投げつけてきた。
なんとかそれを避けた。
けどフローリングに落ちたガラスのコップは綺麗にわれた。
「…避けんな!!」
母親は苛々が増したのか机を蹴り持っている鞄を投げつけてきた。
そして、
「『俺』って言葉も使うな!!『僕』にしろ!!」
と言うなんでも勝手に自分の意味不明な意見を押し付けてきた。
この日から敬語を使うのが当たり前になってきた。