すると、母親が布団をバッと全部引き剥がした。


そしてその直後
足を勢いよく蹴られた。


「何寝てんだよ!?」


怖い…

ただ怖かった。

すぐさま起き上がって正座をする。

「すみません!!」


「うざい!あんた見てるとまじむかつく!!」


母親は何も悪い事していない自分をいつも殴ってきた。


バキッ

歯がとれて口から血が出てきた。

そんな自分を母親はまだ殴り続ける。

「ごめんなさいお母さん」

謝り続ける自分

「きもいきもいきもい!!お母さんって呼ぶな!!」


それが初めて母親が夜に帰ってきた日だった。