母親が出ていくのを確認して、すぐに自分の部屋に戻った。


-この時の俺は十三歳-


この年の時までは、まだマシだったんだ。


痛みもまだ耐えれた。


だのに、十四歳のある夏の夜。

母親は夜はいつも帰って来ないはずだったのに、突然バンッとドアを勢いよく開けて帰ってきた。


俺はその時自分の部屋で布団にくるまって丁度寝ようとしていた所だった。

なんでいきなり
帰ってきた…。


寝たふりをしようと思っていた直後に母親が部屋にきた。


真っ暗だった部屋を
パチっと音をたてて、明かりをつけた。


一気にまぶしい光が目に入ってきた。


まぶしい…。