新庄 光はゆっくりと倒れてる一膳のもとまで行き、しゃがみこんだ。



「うっわぁ~痛そう。骨いっちゃったんじゃないの?」


そう言って不気味にニヤニヤと笑った。

そして

新庄 光はボロボロの一膳の髪をガシッと鷲掴みにして顔を覗きこんで「ぶっさいくなツラ」と可笑しそうに笑った。



一膳は時々「うっ…」と苦しそうな声をだしていた。



本当に一膳はこんなやつに感謝なんかしてるのか?



こんな人をなんとも思ってないような奴のことを。



俺は黙って新庄 光の様子を見ていた。