圭と喧嘩してしまった。
本当に後悔したっぽい。






「うー…ん」
頭を抱えた。
なんでだ?
こんなショックを受けてしまった。



ブシュッ

「…?」
こんな万引きした足の隙間が無いほど大量のパンを踏んだなかで一つ潰れて中から飛び出した具。
「………あ、アンパンが……」
アンパンがぐちょぐちょになっていた。
「きったねえ」
つまみ上げたアンパン。
それを思い切りうまくゴミ箱にシュート。
「あーそうだ…明日、高校の頃の皆に会うんだ……確か靖須木高校に行くんだ……めんどくさい」
グチグチ言いながら台所で上半身を休ませていた。
するとゆっくりと目を閉じていた。
そして力が抜けていく。



夢か?ここは。
圭と知らない男の子が二人と、女か男か分からない子が一人いた。
皆川の向こう側で手招きをしていた。
「も、もう死んじゃうの!?」
私は声にでない声を必死にだした。
つか、なんで圭とかが三途の川に?
これは夢といえるけど、やっぱ死んじゃうの?
三途の川じゃなさそうだけど三途の川だよなぁ………?
「圭?あんた何やってるのよ?明日、私は高校の頃の皆に会ってくるんだから」
私は圭をキッと睨んだ。
それなのに圭はニコニコ笑っている。