愛のない世界なんてない

「そ、そんなのいいよ……………………痛っ!」
私は破片を拾っていた為、その破片が指に刺さった。
痛かった。
本気で。
それを圭が心配してくれた。
「大丈夫?痛そうだね……」
圭は歯をくいしばった。
「………………」
私は黙る。
黙ったまま指を見る。
「…………あー、はいはい、絆創膏(バンソーコー)ね」
と言って裕次はバンソーコーを取りに行った。
「ちょっ……と、裕次!こういう時に指舐めてあげるんじゃないの!?」
私は指をつきだした。
「自分で舐めてろバーカ」
「………………っ」
私はまたムカムカした。
「華ちゃん」
「ん?」









――――チュー…






「……………っ!?圭!?な、舐めなくていいわよ!冗談だし!」
私は圭に指を舐められた。
本当に、身体中が熱すぎて仕方ない。
なのに赤い顔の私に対して圭はまったくもって涼しい顔。
「いい!もういいよ!」
すると口から指を離してもらった。
「華ちゃん素直じゃないなぁ」
ニコッと笑う圭。
それが私には悪魔のように見える!
「いいって言ってるのに………最低すぎる!女たらしが………」
「ふーんだ」
圭はあっかんべーをした。