「京都に行く準備しなきゃ~」
家まで一生懸命駆ける。
それに着いてくるのが笹木。
私はまったく気付かないまま走っていた。
駆けていって、家に着くとすぐに鍵でドアを開けてパンの山積みの上を歩く。
「えっと……洋服、下着、帽子、眼鏡、マフラー、携帯、タオル……」
私はブツブツ言いながらそれらをバッグの中に入れていく。
すると圭からメールがきた。
<華ちゃん遅いよー;今から俺が迎えに行くね。>
というメール。
私は最後にバッグの中をチェックして家をでる。
それで鍵でドアを閉めた。
それでバッグのチャックの上に鍵を置いていた。
「まだかなー圭」
私は寒いながら、待っていた。
その間、宮迫の告白について考えていた。
いきなり告白されてもなぁ…。
ずっと考えていた。
すると圭が来た。
「華ちゃん、早く来てー」
圭に呼ばれて私は早く走った。
「うん!」
ジャリッ!
なんか落としたような気がした。
「ん?なんか落としたような……」
「華ちゃん?はーやーくー!」
圭に呼ばれる。
「分かった!……まぁいいか」
全く気が付かなかった。
鍵が落ちた事を。
私はそれで京都に向かう。


すると後から笹木は、鍵を見つけた。
「一ヶ月間の間にこの鍵一つで不幸に貶めてやる…」
笹木は企んでいた。
なのに私は楽しく京都に。