愛のない世界なんてない



「あ、お邪魔しまーす。みっちゃんと裕次いる?」

「美知子さんもう仕事行ったっぽいよ」

「そっかぁ…。じゃあ華芽さんと裕次で話そう!!ちょっと裕次の部屋に…」

咲ちゃんは私の腕を掴んで裕次の部屋へ向かった。



コンコン-…



「入るよっ」

そして咲ちゃんと私は部屋に入った。

「え?何?」
裕次は頭に?マークを浮かべた。


「真剣な話で………」
咲ちゃんは麗しい瞳をした。

「とりあえず、この中での最年長の華芽さんにも聞いてもらいたくて…」
孤児院みたいだななんか。

「何?」

「あのね…無理なことだと思うんだけど…」

「うん」

「私…裕次とずっと一緒に居たくて…」
何何?同居とか?

「私をこの家に居候させてほしいの」

「はぁ?」
これには私も驚いた。

「咲ちゃん…それまじで言ってるの?」

「うん」

「でも…お母さんどう言うかなぁ…多分咲だからいいと思うけど…」