「この人は23歳独身東雲華芽さんだよ」
尋斗は簡単に説明をした。
「えっ?23歳?若っ」
「若いよね」
圭は私の頭をつーんと指でつついた。
「そんなことないわよ…」
「これ照れてんの」
「へぇ!!チケット貰いましたか?」
好奇心旺盛だなこのこ…。
「え、あ、はい」
「私、トランペット吹いてるんですっ!トランペットは欠かせない存在で、えっと、とにかく瀧口君と一緒なんですっ!瀧口君のトランペットはすごくうまくて、いつも私にも教えてくれて、妹は尋斗君と同い年の花芽ちゃんっていって華芽さんと同じ名前でその妹花芽ちゃんに瀧口君はピアノを教えてるんですっそれで…」
「もういいですっ苦笑」
尋斗が止めた。
「えへへ…」
顔を赤らめた。
「あ、私の名前、川瀬唯って言うんですっ!覚えてくださいねっ」
「うん…」
「あーっ!瀧口君帰っちゃった…私もお邪魔したねっじゃあまた!」
唯ちゃんは帰っていった。


