Poison【短編】




一人その場に佇む私は、顔を真っ赤にさせて溜め息を吐き出した。



「(…またねって…、)」



彼が残した意味深な言葉に、私のチンケな脳は占領されてしまう。


期待を抱くのは、時折彼があんな態度をとったりするからなのに。それを分かっているのだろうか。




嗚呼、もう…!

ほんとに、気紛れなんだから、悔しい。



真っ赤な顔を隠すように息を吐き、踵を返して歩道橋を後にした。






きっと彼は今頃、魂を捨てた人達のそれを回収して回っているのだろう。



そして。

黒装束で、鋭利な鎌を振り上げるのだ。




―――――これは、ある少女とある死神の話