ゆったりとした歩みで、同級生の輪に入り。彼女達の前に立つようにして笑う。
「週末のレポート課題、あれ結構大変らしいよ?今日のとこは切り上げて勧誘はまた今度にすりゃいいじゃん。」
「マジ!うわ、だりいなあ。」
「学生の本分は勉学ですからね。」
そう言ってはにかんだ俺に同級生達は毒づきながらも荒々しく踵を返し立ち去っていく。
レポート課題が大変というのは本当の話だから、罪悪感とか馬鹿げたもんは残らない。今回はこちらにだって非はある。
―――けど。
俺は、くるりと踵を返して自分より頭一つ分位小さい凛とした彼女を見下ろした。
猫みたいな目が、くいっと俺へと向けられる。瞬間、ぞくりと全身を痺れが駆けるがその正体は不明だ。
「君、自我を持ってるのはすごくいいと思うけど。あんまりにも強すぎると、あいつらみたいな馬鹿に捕まっちゃうよ?」
「……、」


