「主には飲み会とかなんだけど、毎年カップル率すごいんだよ。途中で抜け出しもOKだし、気楽に飲めて彼氏もつくれて楽しいよー!」
興味出たでしょ?と、自信満々に笑うそいつらに向かって。彼女が溜め息混じりに発した言葉によりその場の空気は重たくなる。
「興味ない。そんな、ちゃらけたサークルに入るほど暇じゃありませんので。」
同級生達の顔が一気に引きつる。口角がひくつき作り笑いが痛々しかった。
つうか、あの子もよく年上に向かってあそこまで堂々としていられるもんだ。でもその自我を貫く態度を、妬んだり悪く言う奴が必ずいる。
「たかく止まってんじゃねえぞ。」
「優しくしてると思ったら調子乗りやがって…!」
……ほら。
悔しがっている様子の同級生の何人かが、彼女に向かって睨みを聞かし脅迫まがいな言葉を吐いている。
見苦しい以外の、何者でもない。
「…おーい。」
こういう面倒事は、あまり好きじゃないんだけど。