「純さん、純さん!」


私は、紫煙を纏うその人へと駆け寄る。距離を縮めるほどにそれの香りは濃くなっていく。


「騒がしい゙姪゙だ。」

「…純さん、早死にしますよ…!」



心配無用だ、と鼻で笑うのは私の゙彼氏゙。

純さんは、私とは血の繋がりはない゙叔父゙である。母親の義弟、なのだ。


でも、純さんは養子になっているから。今現在、叔父と姪という関係は変わらない。

私が田舎から都会の高校に通うに当たり、こっちに住む叔父の家にお世話になっている。叔父と言っても、23歳と若い。



「早く着替えろ。スカートにしわが出来る。」

「(お母さん発言…。)」



純さんは、ずっとパソコンと睨めっこ。私には一度も視線を向けず、そうピシャリと言い放つ。

…実に冷たい。こんな人でも、以前熱が出た時は想像出来ないほどに甘えてきたというのに…。


私はしぶしぶ自分の部屋へと戻り、制服を着替える。部屋着へと着替え終わると再びリビングへ。