「このピアス、くれたのって、なんで?」
「それは…」
「仲良くなったから?もしかして誰にでも?」
「違います…!瞬さんに、似合うと思ったから…。」
…瞬さんは、何故か突然意地悪を言い始める。まったく掴めない、どうしたというのだろうか。
焦りだす私を、見つめる瞬さんの深い瞳には何が危険゙なものを感じた。
「このピアス、毒の色みたいだ。」
「毒…?」
突然、話を変え唐突なことを言い出した瞬さんについて行けず。焦りは増すばかりだが言葉を返す。
うん、と頷いた瞬さんは、いつものような柔和な微笑ではなく。ニヤリ、それは妖艶な笑みを浮かべて見せた。
「僕にピッタリだ。」
「瞬さんが、毒、ですか?」
うん、と頷く瞬さんを改めてまじまじ見つめる私。照れるよーと笑った瞬さんだけど、目は、獲物を定めたような目だ。
瞬さんは、レジから出てくると私の目の前に立つ、近場で見る瞬さんの顔はやはり綺麗すぎて心臓が危ない…!


