クラウンの視線が呆然と立ち尽くすレインを捕えた。 僅かに後退りして、レインは歯軋りをする。 「もうすぐ日付が変わってしまいますね。 私も屋敷の見回りが途中です」 執事の顔から笑顔は消え失せている。 それでも口調は穏やかで優しくて。 雪を受けとめるレインの肌は、ほんの一時間前よりも白く、彼女自身が雪像のよう。 肩に積もっていた雪を払うと、彼女はにっこりと笑顔を見せた。 「ごめんなさい。 でも、お仕事ですから」 誰へ向けた言葉か、クラウンは思考回路を詰まらせる。