「本当ですね」 はぁ、とクラウンは大きくため息をついた。 「そこはかとなく感心いたしますレインさん。 よくもその細腕で…ああ、失礼しました」 女扱いはいけないんでしたね、と付け加えて執事は苦笑いを浮かべた。 再び空間を歪ませ、次は二本の西洋剣を取り出した。 取り敢えず彼女を無傷で追い返すのは不可能と判断し、強制排除に取り掛かる。