あなただけ


いつの間にか、手に持っていたカッターナイフは


私の手には無かった。太一が取って


机の上に置いてくれていた。


「た・・・いち・・・っ。


ごめんねっ・・・。」


私はなんて・・・馬鹿な姉なんだろう。


私に縋りつくようにして泣き続ける太一を


そっと抱きしめた・・・。