私の手が少しづつ震えだす。


あの時の恐怖が、私を襲う。




死んだ。死んだんだ。いないんだ。


違う。ちがう!私は、死んでなんか


死んだ。もう、死んでるんだよ。




「い・・・や、いや!いや!いやぁ!!!」


「笑美!?」


「嫌よっ!私は死んでなんかない!死にたくもない!


私はここにいるわ!ここよ!ここにいるから!


ちゃんと見てっ!お願いだから!


死んだなんて言わないでぇっ!」


「笑美!どないしたんや!笑美!」


我に返った時には、傍に恵がいてくれた。


なんで今恵がいるのか気になった。


でも、今はそんなこと言ってる場合じゃなくて・・・。