集会がおわって

みんなが帰ってきた

「おい」

先生のどなり声が聞こえた

「西野、南、片山、横山」

「はい....」

みんなヤバって顔で目を合わせる

「ちょっとこい」

「はい」

先生が怒りながら

教室の外へ行った

「やばいな」

「うん、怒ってる」

「でも恋話のほうが優先や」

「そうやな」

みんなほほ笑んだ

先生の後ろを歩く時

無意識に田辺を探してる自分

諦めようか迷ってる自分

2人が戦ってる...。

先生は私たちを

生徒指導室につれていった

少し大げさな気がする

「おまえら何考えてんねん」

「すいません」

「おまえらのせいで
 集会が20分遅れた」

「気付かれへんとでも思ったか」

「おもってないです」

「おもってないですけど」

「なんでこんな怒ってるかわかるか?」

「わかんないです」

「いいえ」

「わからないです」

「横山は?」

「私たちがいっつも
 悪いことしてるから」

「そうや、わかってるやんけ」

「おまえらはこういうのが多い」

先生の説教は長すぎる...。