寒かった毎日も少しずつ暖かくなってきた
それはこのクラスの終わりが近づいてるってこと
「ちょっと聞いて―」
「なになに?」
「塾にカッコイイ人きてん」
「そうなん」
「どんな人?」
「背高くて野球部やねんて」
「へーそうなんや」
「ほんまにイケメン」
「えーいいなぁ」
こんな他愛もない会話
あたりまえのはずが
いつか終わるのかな?
なんか卒業するぐらい悲しい
「そうや明日みんなでどっか行かへん?」
「そうやな、このクラスも終わるし」
「どこにする?」
「カラオケとか?」
「それ良い!」
「うん、賛成」
「じゃぁ明日、1時に」
「うん」
楽しみやな
楽しもう
