恋日記



「泣いても良いねんで?」

百合歌が優しく声をかけた

私がハンカチを渡すと

声を出さずに涙を流した

「愛守花?元気だして」

「そうやで、笑って」

「うん、ありがとう」

みんな静かに空を見上げた

「あのさ」

愛守花が口を開いた

「どおしたん?」

「1週間も返事まって
 こんな返事って....」

また泣くかと思ったら

「笑うしかないよな?」

わざと明るくふるまう愛守花に

私も田辺が好き

そんなこと言う勇気はない