集会はめんどくさい

でもちょっと嬉しいことがある

それは...

斜め前の方に

田辺が見えるから

この瞬間だけは

私のだけのもの

そう思ってしまう。

「これで今日の集会を終わります」

その1言でみんなザワザワしだす

それぞれが教室に帰る

階段の途中に桜が言った

「愛守花、うしろ見てみ」

後ろには田辺達がいた

「ちょ、恥ずかしいって
 目あったしぃ!!」

泉美が小さな声で

「さっきから田辺ずっと
 愛守花のこと見てるで」

泉美の勘違いであってほしい

桜までひやかす

「絶対、愛守花のこと好きやで」

私も一緒になって

「告ってみたら?」

ひやかしてみる...

でもほんとは思ってない

言うたび胸がキューってなる

苦しい

自分に正直になりたい

愛守花を見てるふりして

田辺は実は私を見てる

こんな淡い期待をしてる自分が嫌

違うと思いながら

期待してる自分...

もう

どうすればいい?