「切られてよかったのですか?もしかしたら仕事の電話だったのかもしれませんよ?」
「いいの!あんな産業廃棄物みたいな奴からの電話なんて…」
~♪
今度は執事の携帯が鳴る。
どこかで見てるんではないだろうかというようなタイミングで、私の話を邪魔する父。
「…はい。かしこまりました。…えぇ。今すぐにでも。」
どうやら今日も学校には行けないようだ。
「お嬢様お仕事です。」
はぁ。
起きてから30分も経っていないが、私は2度目のため息をつく。
こんなことなら早く起きて家を出ておけばよかったと後悔の念を込めて。


