「お帰りなさいお嬢様。」
家に着くとなぜか執事が先に帰り着いていて出迎えてきた。
だがそんなことはどうでもよくて、とりあえずこの怒りをぶつける。
「あんた!助けにくるのが遅すぎるでしょ!
もうちょっとであのクソ社長に犯されるとこだったのよ!」
「でも助けに行ったではありませんか。
無事でなによりです。
あのタイミングで入ったのはお嬢様の淫らに服をはだけさせた姿を見ようと思ったからですよ。
予想通りやはりまだまだ子どもでしたが。
」
この野郎。
平然とした顔でこんな事言われると言い返そうとしていた言葉が無意味に思えてくる。
「子どもで悪かったわね。」
「大人にして差し上げましょうか。」
「…ばか。」
安心しきって疲れた私に執事が放った言葉は反則だと思う。
きっと私は頬を赤く染めているのだろう。


