裏口へ回りエレベーターで最上階へ案内され部屋に入ると、そこには高価そうなものが並んでいた。 「凄いですね!こんなにいっぱい高そうな物があるなんて。」 心の片隅にもないような台詞を吐く。 「そうだろう。まぁでも今日落札した《天使の微笑》に比べたら全部ガラクタみたいなものだよ。」 自慢気に話す社長は、この季節だというのに冷房の中大量の汗をかいていた。 そっちの方が気になる。 この不快なデブと長く一緒に居たくない。 そう思った私は早速本題を切り出した。