「呼ぶまで、ここで待っていて」 「はい」 そう言って、先生は教室に入っていった。 今、わたしがいるのは、北波高校の一年七組の教室の前の廊下。 そう、無事に試験に合格したのです! あの夢が正夢になったってことね。 合格を知らされた時はもう天に舞い上がりそうなくらい嬉しかった。 ここに入れていなかったら、わたしはどうなっていたんだろう…。