お嬢様は家出少女



いつものように、でも、場所が違うから新鮮な気持ちで練習に励んだ。

練習は午後7時に終わり、バスで30分のホテルに向かう。


「いやあー、終わった終わった! あとは、ご飯食べて、お風呂入って、ぐっすりと寝るだけ!」

バスの中で、理沙が嬉しそうに言う。

まあ、その気持ちはわかる。



ホテルに着いた後は、それぞれの部屋に行った。

わたしは、理沙と二人でひとつの部屋に泊まる。

部屋にはベッドが二つあって、あとはユニットバスがある。


みんな、2人か3人のグループでひとつの部屋に泊まっている。

すごいよね…。

どうしてこんなに、合宿にお金をかけられるんだろう…。


部屋に荷物を置いた後は、2年と交代で食事とお風呂を済ませた。

部屋に戻ったのは、午後10時15分。


いつもよりもハードな練習で疲れていたからかな。

理沙もわたしもすぐにベッドに入って、長話をすることもなく寝た。



この日は平和だったなあ。

次の日に、あんなことが待ち受けているなんて思いもしなかったから。