お嬢様は家出少女



同志が…。


どうしよ…。

もしかして、今わくわくしていないのってわたしだけ?


そんなことを考えながら、みんなと一緒に目的地に向かう。


今日からの5日間、市民体育館を借りて練習をするんだ。

夜は、近くのホテルで泊まる。

これについて理沙は、「ホテルなんていやあー! 旅館がいい! 浴衣着たいー!」なんて言っていたけど、ホテルにも浴衣はあるということをきいて、少しはおとなしくなった。


別に浴衣じゃなくても、理沙はじゅうぶんかわいいのにね。


問題はわたしだよ…。

肩までの短い髪が漆黒なのはちょっとはいいけど…。

顔は悪いし、スタイルは良くないし。

理沙といても、松崎といても、浮いてしかたがない。

松崎といると、女子のみなさんからの視線が痛いし。

なんで、こんなブッサイクなわたしのまわりに、きれいな人が集まるのかな…。


なにやら歓声がきこえて我に返ると、もう体育館の中に入っていた。

いつの間に…。

「じゃあ、女子はこっち、男子はあっちで練習するよ!」

「よし、じゃあ、みんなそれぞれ移動開始!」

「「「「はい!」」」」

バスケ部の2人の部長の指示で練習が始まった。