わたしの部屋は、2階の201号室。

「あー、疲れた」

自分の部屋に向かおうと、2階の廊下を歩いていた。

その時。

ガチャ。

「「あ…」」

ドアが開いて、出てきた男子とバッチリ目が合った。

驚いて、声まで出ちゃったし。

そいつは、走って階段を駆け下りていった。

「…あの人、誰なんだろう」

あいつが出てきたのは、202号室。

隣の部屋だけれど、誰が住んでいるのかは知らなかった。