昼休み。

ほとんどの人が教室から出て行く。

あー、友達いないし、わたし、どうしよう。

ちょうど、そう思っていた時だった。

「ねえねえ」

声をかけられて、声が聞こえたほうを向くと、一人の女の子が立っていた。

「わたし、三吉理沙。わたし、クラスに仲がいい人がいなくて…。よかったら、一緒におしゃべりしない?」

そう言うと、にこっと笑った。

……かわいい。

漆黒の背中まである、さらさらでダメージひとつない髪。

クリッとした大きな目。

そして、カールした長いまつげ。

背は165cmかな。

本当にかわいい~。

ロングヘアを風になびかせるその姿は、まるで絵のよう。