「邪魔だ」


不意に背後から声がした

振り向くと、無表情の男が少しムスッとした様子で立っている


「入口に立つな」

「あっああ…悪い」


オレが退くと、男はそのまま自分の席へと着いた


このまま突っ立ってても仕方ねぇ


重たい足を無理矢理上げると、男ばかりの教室へと足を踏み入れた


「全員席着けよ」


オレが席に着いた数秒後、先生と思われる男が入って来る


「俺がこのクラスの担任、リリスだ。宜しくな」


担任まで男かよ…


「最初は自己紹介…と言いたいとこだが、面倒だから省略な」


何だよ、それ!!

面倒って…教師がそんなんで大丈夫なのか


「早速だが、今度実技試験がある。試験用の魔物と戦ってもらうからな、覚悟しとけよ」


リリス先生は面倒臭そうに頭を掻いた


このクラス、本当大丈夫なのか…



   *****



ホームルームが終わり、オレは先生の元へ行った


「先生、質問が」

「何だ」

「女子って…オレ以外にいないんですか?」


今のところ誰一人として女子を見ていない


「あー女子な…いることにはいるんだが、このクラスにはお前一人だ」

「なっ!!」

「まあこの学園自体に女子は10人くらいしかいねぇからな」


いくら何でも少な過ぎるだろ…


「まっ取り敢えず、頑張れよ瀬川」


先生に背中を叩かれるも、オレはしばらく放心状態のままだった